2008年05月04日

エレガントな…

最近あまり本を買わなくなった。調べ物はインターネットで用が足りる事が多いし、マメに図書館を利用するようになったというのもあるんだけど、読む量が減少したのと読む本を厳選するようになったからだと思う。好奇心はまだまだ若いモンにゃ負けないが…

学校を出てから10年位は気になる本や雑誌をほとんど購入していたから、男女交際費と伯仲する位お金を遣っていた(えーと冗談です)。今となっては後者はゼロだが書籍代も数分の一になった。以前は旅先で文庫を買って、これはもう一度読む事はないと思ったら持ち帰る事さえしなかった程なのに。

だから今、買ってまで読んでいる本って難解で何回も読まないといけないか、辞典またはパソコン、音楽系雑誌、あっ地図も買ってる。

エレガントな宇宙―超ひも理論がすべてを解明する

ここ数年で、長時間楽しめたのは「エレガントな宇宙」っていう本。これは量子力学の紹介というか、とくに「超ひも理論」の概念を難しい数式を使わずに教えてくれる。相対性理論やホーキング博士の本はスゴすぎていくら読んでも、またまたぁーっていう感想なんだけど、「エレガントな宇宙」は何度も読むうちに、そうかも知れないっていう気になってくる。

「超ひも理論」はガールフレンドに衣食住を依存し頂いた小遣いを増やすべくギャンブルにいそしむというライフスタイルを持った男性の為の指南書では勿論、ありません。失礼しました(^_-)

2008年01月26日

一番近い星

星座って天空を2次元の球形スクリーンにみたてた場合に成り立つ話だ。細かくいえば半球の内側だけど実際には無限といってもいいくらいに宇宙は広がりを持っているから、同じ星座をなす隣り合った星といっても3次元的にはベラボーに離れていたりする。

この地上からは無数の星があるようで、実際に見えているのはある程度の明るさを持った恒星と太陽系内の惑星、衛星だ。他の恒星にも太陽から見た地球に相当する惑星、月に相当する衛星が合わせて何十個もある筈だけど普通は見えない。恒星の規模やそこからの距離によっては地球のような星が無数にあって、中には生物が存在する場合もあるって考える方が普通だと思える。地球だけが特別だという人もたくさんいるけど、まだ結論は出ていない。

地球から一番近い恒星(太陽は除いて)を調べてみるとアルファ・ケンタウリっていう3重連星系で4.3光年離れているそうだ。3重連星って事はそこの惑星に住んでたら太陽が毎朝3ケ昇ってくるんだからゴージャスだなぁ。

シューベルトの歌曲集「冬の旅」の23曲目に「幻の太陽」っていう曲がある。主人公の青年は3つの太陽を持っていたが(恋人の瞳が2つと、本物を合わせて3つの太陽)失恋して2つが沈んでしまったから、いっそのこともう一つも沈んでいてくれたら暗闇で平静を保てるのに…という暗い歌。頑張って次に行かなきゃ!アルファ・ケンタウリでこの曲を歌うときは5つの太陽にしないと辻褄が合わないな!なんて屁理屈はこの位にします。

ちなみに地球から「太陽」はおよそ149,600,000km。光速の秒速30万kmで8分19秒かかるから4.3光年なんて、キロメートルに換算する気も起きない。でもその距離ってロケットで行ける距離なのか??って考えてみた。歴代の探査機の中で最高速度である秒速30kmで移動したら光速の1万分の1だから43万年かかる。その百倍の速度(12秒で地球を1周できる)が可能になったとしても往復8600年だから、ワープ航法とかSF的なやり方が実現しないと難しい。現在の技術の延長では4.3光年どころか0.01光年だって無理っぽい。

宇宙人ユミットからの手紙 (5次元文庫 フ 1-1) 宇宙人ユミットからの手紙〈3〉人類の脳に「種の絶滅コード」を発見
10年くらい前に「宇宙人ユミットからの手紙」っていう本を読んだ。地球から約14光年の恒星系から1955年にやってきてスペインに潜伏した宇宙人が、選ばれた地球人に手紙を送り続け、フランスの科学者が解説するという内容。かなりオカルトっぽいけど技術的な解説はすごくしっかりしていて、そんな事があるかもなぁと引き込まれてしまった。3巻組でボリュームありますよ。今、プラズマ技術の続編がでているのをアマゾンで見つけてしまい買おうかやめようかで悩んでいます。やっぱりポチしちゃおうかな(^^;)

2008年01月24日

突風の日

今日は全国的に強風で、飛行機の欠航が相次いだ。

ところで地方から東京に車で戻る時、例えば中央高速で山梨方面から帰る時、標高が下がりつつ八王子の高台から都心を眺めると一面にもやがかかったように見える事がある。大気の汚れだけじゃなくて気温差や風の条件にもよるんだろうけど、そこに車で突入するときはなんとなく身構えてしまう。エライ先生が「都心の大気は薄いガス室のようなもの」って話してたのを思い出す。

まぁ、帰宅してお茶の一杯も飲めばそんな事も忘れてしまう。25年前に新潟から上京した時は空に星が見えなくて、智恵子じゃないけど「東京に空が無い」って気持ちになったものだ。智恵子の空は阿多多羅山(あたたらやま)の上にあるんだけど、皆様の空はどちらでしょう?

そんな東京にいても真冬のカラッと晴れた晩には、いくらか星が見える。僕はぼんやり星を眺めるのを好むがちゃんと観測しようとまでは思わない。望遠鏡や双眼鏡も持っていない。それなのに有名な星のスペックは気になって、例えばアンドロメダ銀河は地球から230万光年離れていて、その直径は13万光年で、目がいい人は肉眼でも見える…みたいな話は好きだ。だから実際に星を見るより、宇宙関係の本をたくさん読んできた。

難解な数式はお手上げだけど、相対性理論の概念はなんとか理解できる。でも、それはないでしょーみたいな話は、熟読しても全然入ってこない。そこで感動的に分からなかった本を紹介します。
その一冊とは「ホーキング宇宙を語る」。車椅子の天才といわれるホーキング博士の著書で発売と同時に買ったが何度読んでも理解出来なかったという点では大変楽しめたと思う。僕はビッグバン理論と一般相対性理論でその存在を予測されるブラックホール、それから光速度は不変っていう事にも疑問を抱いているので(シロートの言う事ですから怒らないでね)、まるでSFを読むようだった。
ホーキング、宇宙を語る―ビッグバンからブラックホールまで
ホーキング、宇宙を語る―ビッグバンからブラックホールまで

文庫版がお得な値段で出ているから、脳に汗をかいてみたい方は読んでみては!?

今や多くの人がお世話になっているカーナビ(持ってないけど…)はGPS衛星からの電波を受信して位置情報を取得している。地球から2万キロ離れ、秒速4キロの衛星は相対性理論によると地上より時間が遅れてしまう。これを補正しないと何十キロも位置情報がずれてしまうっていうのを雑誌で読んだ事がある。普段の生活では大体ニュートン力学でOKなのにカーナビで相対性理論が応用されているっていう事に驚いた。

昨年、福岡で使ったレンタカーに最新のカーナビが付いていて、知らない道を完璧に案内してくれたのでウチの年期の入った車にも付けてみようかな、なんて気持ちになっています。

2007年09月20日

書評のような事

2歳で漫画を読み始め中学を卒業する頃には、これは読みなさいって学校から勧められるような本は全部読んでいた。家にあった日本文学全集とか百科事典なんかも追いたてられるように読んだ。色々とむさぼり読むうちに(書物に限らず)自分の嗜好をはっきり自覚した。

他人のまわりくどい心理描写に感情移入出来なくて、日本文学全集の中には読破するのに辛いものが少なからずあった。中学時代、国語教材で漱石の「こころ」の解釈をしてる時なんかつまらなすぎて、こっちの「こころ」は月まで遊びに行ってました。(これは「こころ」がつまらないという事じゃなくて、幾つかある解釈を話し合いによってひとつにまとめようとする作業がつまらなかった。)

漱石でも「夢十夜」なんかは面白くて、じっとりした恐怖感があって、びっくり箱レベルのゲスなホラー映画よりよほどコワイし、芥川の寓話的な小説も結構好きだった。

太宰も「走れメロス」が国語の教材になってて、この小説のポイントは何かという教師からの問いに「はにかみ、つまり照れです。」と答え変わり者扱いされた。まー学校的には「友情と約束を守る事の大切さ」が正解なんだろう。この話の結びは命を助けられた友人セリヌンティウスが「君は丸はだかじゃないか」と言った事で分かるが、マッパのメロスに少女が緋色のマントを捧げる(大事な所を隠せという意味だ)くだりがある。ここがクライマックスなのだ。これでいいのだ。

ところでメロスは丸3日走った訳だから3日目の朝から日没まではストリーキング状態であったと推察される。8月24日の日記に書いたが僕もストリーキングには縁がない訳ではない。

そして「勇者は、ひどく赤面した。」で終わっている。この一文を書くために、それまでの話があったのに「友情と約束を守る事の大切さ」ではあまりに拙い。コテコテのイイ話を書いてしまった太宰自身が照れているとも言える。せめて「為政者はさすがに保身の術に長けている」と答えたら石塚先生は60点あげますよ。

他の太宰の本は10歳やそこらで読むもんじゃないと思ったが「人間失格」で主人公が、女性が泣いた時はとにかく甘いモノを食べさせるのが良いと言ってたのが妙に残っていて、大人になったら実践してみたいと思ってたけど…泣いている女性をキャスティングするのもそう簡単ではないので(以下略)……

そのうちにイサムは小説を読まなくなりテレビも見なくなり、スポーツや芸能の話題にも全然ついていけない偏った大人になりました。どっとはらい。
じゃあ今はナニを読んでいるのかという所が今日のお題。
ジャンルで言えばドキュメンタリー、電気物(伝記じゃなくて)、料理、サブカルチャーといったところ。

最近一番心に残った本はナイショだが2番目がこれ、
「世界屠畜紀行 」(単行本) 内澤 旬子 (著) だ。

内容は世界各国の食肉を得るための屠殺場のルポで著者の内澤さんは屠畜という言葉を用いている。強い好奇心を持って真面目にまっすぐな視点から書いている。文章うまいし、イラストも分かり易い。僕は肉も魚も大好きだし、米や麦、野菜も食べる。生きるためだけじゃなくて楽しむために命を頂いているっていうのも自覚してるつもりだ。普通はこの自覚があれば、あえて屠畜に思いを馳せる必要は無いと考えるが、毎日肉を食べながら屠畜は残酷だ、より苦痛の少ない方法を工夫しろなんて大騒ぎしてビジネスにしてる人たちもどうかと思う。

僕はこの本でバリの屠畜業者の言葉が印象に残った。「楽しいからやっている。楽しくない仕事は続けられない。」

先日、仕事帰りの飛行機でこの本を読んでいたらスポーツ新聞を見てたミュージシャン仲間から、「おっ石塚ちゃん相変わらずカワッてるねー。もうオレ位しか話しかけてくれないでしょ(笑)」って言われた。そういえば60代70代のお友達が多いかも。ピーンチ!20代30代の方もまってまーす。でもスポーツ新聞って東スポの見出ししか見たことないなぁ(^_^;)

世界屠畜紀行
世界屠畜紀行