2011年12月24日

19の春…(笑)(低音の限界クリスマス編)

えええっとぉ、今からちょうど(?)28年前の春の話。

一浪の末めでたく(汗)芸大に入ると同じクラスの先輩に辻秀幸さんというテノールの先輩がいました。クラスといっても小さな学校の話なので渡辺高之助先生(故人)の門下生で大学院生も含めて総勢4名という家族的な集まりでした。

辻秀幸さんは合唱指揮者の辻正行先生(故人)のご長男であらせられて、僕の声を聞いて、うちのオヤジがお前みたいなやつを探していたんだよって仰って新宿の事務所に有無を言わさずご招待(笑)してくださって、立ち上げたばかりのクロスロードシンガーズっていうプロ声楽家の男声合唱団のメンバーになりました。1983年の事。

今思えばものすごく光栄な事だったんだけど合唱の経験が全然ない僕は当時は良く分かってなくて、与えられた曲をなんとか歌うのに必死でした。
色々な合唱曲を何百曲も憶えて全国各地に演奏やレッスンに出掛けたし、ヨーロッパのツアーにも連れて行って頂いたりしました。芸大の他にもう一つハードな大学に通っている感じですごく鍛えられました。

更に静岡や愛知の大学の合唱団にヴォイストレーナーとしてお伴をしたりもしました。
自分には経験も無いし相手は年上だしと不安がる僕に辻先生は普段の君の声で歌うだけでいいんだよと微笑んでくださったのを憶えています。

で、4月にメンバーになって最初の練習に参加したとき来月(5月)に東京文化会館大ホールでコンサートをするっていうのを知らされました。ロシアの低ーい音のある曲を演奏する事になりましたが芸大の1,2年生は学外でのコンサート出演は禁止だったのでピアノ伴奏者の横に椅子をおいて譜めくりをしながら歌いました。当時芸大の音楽学部長だった恩師の渡辺先生もお見えになるという事で、ばれないように念をいれてかつらまでかぶって変装していたのでした。お笑いのノリみたいだけどあの時は大真面目で、おまけに緊張のあまり声も震えてしまいました。

譜めくり席で歌った曲はロシア民謡「夕べの鐘」でした。

上京してすぐに東京文化の譜めくり席で、訳も分からず低いラの音をひたすら延ばしたのがオクタビストとしてのデビューです。

この「夕べの鐘」はロシアではコンサートのシメに歌われるような曲なんです。鳴り渡る鐘の音をコーラスが歌っていてクリスマスにもバッチリ合う感じ。

実は昨日、次回のライブ(未定ですが…)の最後の曲にいいなぁなんて思ってパパッとデモを作っちゃったんです。美しいソプラノと格調高いテノール、ギターと低音ボイスの4人で演奏する事をイメージして、自宅で全パートを一人で歌ったのでちょっとテノールが切なげですけど、久しぶりの低音の限界シリーズ(クリスマス版)としてお届けします。最低音はダブルLow Eフラットです。 こわい? いびきみたい? バスのソロはロシア語で歌ってみました。オペラ歌手みたいでしょ(大汗)
マイクなしのコンサートホールを想定していますので低音はこの辺が限界かなと思います。マイクありならもう少しいけるかも。




それでは皆様、低い声でメリークリスマース♪。

2009年11月24日

Amazing Grace(Low Voice)

博多に滞在中なんですが、音楽専用にカスタマイズしたマックと録音機材が手元にあるので久しぶりに少し使ってみました。

アメージンググレイスは説明の必要がないほど日本でもポピュラーな曲ですが、今回は割と一般的な「G(ト長調)」をオクターブ低く2コーラス歌い、3コーラス目は更に低い「Eb(変ホ長調)」に転調してみました。最低音は「シのフラット」です。どうぞ笑ってやって下さい(^_-)



そういえば来月は更に低い「ソ」を出す仕事を受注していましたぁ(^^;)

2009年04月13日

How great thou art(low voice by Isamu)

このところ酒場放浪記みたいになっていたので少し反省し音ネタを貼ってみます。これからも音楽(系!)ブログということでよろしくお願い致します。

How great thou art(輝く日を仰ぐとき 聖歌 480番)っていう賛美歌がありまして、これはAmazing graceと同じくらいアメリカでは愛されている曲です。



数年前まで世界最低音歌手としてギネス公認だった J D サムナーがプレスリーと競演して低いシのフラットを出していたのを思い出し、同じキーで歌ってみました。最初は生意気にも更に短三度(半音3個分)低く録音してみたんですけど、低音はキマったのにコワーイ感じの音楽になってしまいました。なのでサムナーと同じキーでアップします。

2008年10月25日

改造マイク試運転

実は先日、ラフマニノフ「晩祷」のリハーサルを録音していました。会場は本番と同じ目白の東京カテドラル大聖堂で暗譜用の資料っていう目的なんですけど、使った機材がマニアックーなものだったんです。

リンクしてる友人ブログ「きんちゃんの大冒険」で何度か話題になった改造マイクの究極タイプ(とっても小さいんです!)とコルグ社製の高性能レコーダーを組み合わせて、普通のオーディオファイルの何倍も記録容量が必要なDFFっていう形式で録っちゃったんです(ナゼ告白調文体に?)。

ステージから7メートルほどの客席に置いたんですけど、広いダイナミックレンジと50ヘルツ程の人の声としては超低音といってもよい音域が自然に聞こえるのには驚きました。だからほんのさわりだけアップしてみます。レートの低いMP3なので音質は落ちますが。

混声合唱とバスソロ(鈴木雪夫さんと石塚が2人で歌っています。)の曲です。最低音は低いドです。アップしていない後半部にはさらに低いソが出てきます。

旋盤でピカピカの改造マイクを製作した名古屋の宮崎君と、機材を提供してくれたきんちゃん、2人のヲ…いやマニアに感謝!!

2007年07月21日

クラシックで気分転換

長時間スタジオやコンサートで歌った日は、(地方で泊まりの時は飲みに行ったりするが、自宅に帰れる時は)気分転換と調子を整える意味で、その日の仕事とは全くジャンル違いのものを軽く歌う事にしている(体力が残っていた場合ですけど)。

今日はこんなの歌ってみました。


この曲はバッハの無伴奏チェロ組曲中の「プレリュード」という最初の曲です。全部演奏すると2時間かかるし、まだ半分しか覚えていません。2年前から軽い発声のメソッドとして使っています。フルート、ホルン、サックスなどさまざまな楽器で演奏されているけど、僕は原調(バロックピッチで約半音低いけど多くのチェリストが採用している)で歌うことにこだわっています。よれよれになって帰宅後の声で恐縮ですが、ほんのサワリだけ貼ってみました。

あとは仕上げにビールでノドを消毒するだけです!

自宅のブースで録ってリバーブをかなりかけているけど、自然のエコーがかかる広い場所で歌ってみたいなぁ、なんて思ったりします。
ドゥーワップは本日はお休みしました(^_^;)

2007年07月03日

お好みでっ(^^)聴感テスト!

昨日書いた「低音の限界 本編2」で13000と16000ヘルツの音を貼りましたが、聞こえた!聞こえない!など悲喜こもごもの反響をコメントとメールで頂きました。ありがとうございます。そこで補足として、もう少し細かくキザんでみました。

サイン波8000Hz.WAV
サイン波10000Hz.WAV
サイン波11000Hz.WAV
サイン波12500Hz.WAV

お好みで試してみて下さい。例によってmp3に圧縮出来ない音域なので少し重いです。

2007年07月02日

低音の限界 本編2

今日は最低音域を歌う歌手について考察してみます。

人間が音として聴くことができる周波数の範囲を可聴帯域といい、20-20000ヘルツ位と言われているが、多くの動物や特殊な能力を持った人間はもっと高い音を聞くことができるし、反対に老化すると高い音が聞き取りにくくなってくる。テスト信号を発生するソフトで調べてみたが意外と聞こえない。
いきなりですが次の3種類の信号を聞いてみて下さい。33ヘルツ、13000ヘルツ、16000ヘルツの音です。33ヘルツ以外は非圧縮なのでちょっと重いです。気持ちの良い音ではありませんが、読み終えたあともう一度聞いてみたくなりますよ(笑)サイン波13000Hz.WAV
サイン波16000Hz.WAV

クラシック音楽ではマーラーの合唱入りのシンフォニーである2番「復活」と8番「千人の交響曲」に低いシのフラットが出てくる。学生時代に何回も演奏したが周りでこの音をまともに歌っている人はほとんどいなかった。
オペラではモーツァルト「魔笛」のザラストロ(楽譜ではファまで)と「後宮からの誘拐」のオスミンがレまでだから、普通に低いというところだ。しかしマイクなしのオーケストラ伴奏だから相当余裕がないと客席まで届かない。低音の出ないバリトンのザラストロなんて粋ではない。リヒャルトシュトラウス「バラの騎士」のオックス男爵は低いドまで楽譜に書いてある。バス歌手クルト・モルがライブでもしっかり出していた。

歌手には歌のうまさ、声の良さ、ルックス等いろいろ大事な要素がありますが弊社では「低音が出ると謂フ事」に特に重きを置いていますので、ご理解下さい(笑)。

ロシアにはオクタビストという、コーラスのバスパートよりさらに低い音域を歌う職業があって、旧ソ連時代までは社会的に大変優遇されていたが、現在はほとんど姿を消してしまったらしい。日本が誇るオクタビスト鈴木雪夫さんは数年前ロシア公演で、ラフマニノフ「晩祷(ばんとう)」(アカペラで1時間ほどの合唱曲です)で朗々と超低音を響かせ、ロシアの観客を魅了した。
ちゃんとしたロシアンコーラスの楽譜には前述の低いシのフラットどころかその下のソまで、当たり前に書いてある。これをナマで響かせるのは大変な事だから(本当に消耗します!体にワルイかも?ってくらいに)旧ソ連では優遇されていたのだと思う。

そしてラフマニノフ「晩祷」のコンサートが今年も目白のカテドラル大聖堂で10月19日に行われます。鈴木さんと共に僕もオクタビストとして出演します。近くなったらまたお知らせしますので、興味のある方はよろしくお願い致します。

我らがドゥーワップの世界にはJ.D.サムナー(SUMNER)という巨人がいる。世界最低音でギネスブックにも載ったというこの人は、The Stampsというグループでプレスリーのバックコーラスをするだけでなく、コンサートでは彼のソロにプレスリーがコーラスを付ける程親交が深かったようだ。
僕は以前デュークエイセスのベースボーカルの槇野義孝さんから、J.D.サムナーの事を教えて頂いた。詳しい解説を書いたテープを送って下さったこともあり、感謝しております。槇野さんもコンスタントに低いドをキメる数少ない人だ。しかしJ.D.サムナーは更にオクターブ低いド(33ヘルツ)が出るという。ライブのテープを聞いてみるとどの曲もまねしてみたくなるキーで歌っているが、「Way Down」という曲のエンディングで「♪ソードーー(66ヘルツ)」って低いドに降りて更に「♪ラーソーードーー(33ヘルツ)」まで降りまくっている。手元にあるライブ音源では最低音の音程は微妙だが、出るに違いないと思わせる声だ。

僕は普段キングトーンズのベースとして高めのラインをカルく歌ってるから、本来持っている声域の下のほう1オクターブは出番がない。ラクしてる気がしないでもないけど…そこは運転手したり、スーツのアイロン掛けしたりしてバランスとってますよー(汗)。

サムナーの音源を貼れれば良いのだけれど、著作権等に鑑みて自分で歌って見ました(汗)。またお前かーって感じですけど。
「ド」はちょっと無理でしたね。切腹!

ところで話はダカーポ(頭に戻る)しますが、16000ヘルツが良く聞こえないアナタ→ようこそ仲間です。13000ヘルツが聞こえないアナタ→もうすぐ還暦のアニキですね(大汗)。

今日は長くなりましたが、お付き合い下さいましてありがとうございました。
でも、まだまだ「つ・づ・く・キスマーク」です。

2007年06月27日

低音の限界 本編1

低音の魅力で有名な歌手といえば、歌謡曲では水原弘さんやフランク永井さんだろう。今でもCDで聞くことができるし、その歌は本当に魅力的だ。でも今日は最低レベル、フランク永井さんの1オクターブ下の世界の話だ。
以前、ある音楽事務所から「第二のフランク永井」を目指さないかというお話を頂いた事があって、さっそくデモテープなんぞをウチで作ってみたが、フランクさんのキーでは高音がキツかった。あの柔らかい中高音があるからこそ「普通に低いソ」位の音が低音の魅力として生きてくるのだと思う。

僕のデモは原曲キーと、FをCに下げた(カラオケ用語ではマイナス5)の2パターンを作って、低い方は最低音がドになった。バリバリ鳴らすと恐いので、息を85パーセントミックスして歌った。この辺が歌謡曲として普通に聞ける限界じゃないかと思った。聞き手の存在を無視して自分の限界という事ならマイナス13でもOKよ!って感じで、尊敬するオクタビスト鈴木雪夫さんならマイナス14でも楽勝だろう。結局、低すぎるという事で「第二のフランク永井」の話はジ・エンド!!

キングトーンズでいつもリーダーが使っているカラオケでオクターブ下で歌ってみました。歌として成立しているのか疑問ですが、テープが電池切れで止まりそうな「オンリーユー」です。例によって低音マニアの方限定ですが…最低音はラです。

この「低音の限界 本編」は話題が多いのでシリーズ化して、読み易いというか、こちらが一度に書き易い長さに分けて不定期刊という事にしました。よろしくお願い致します。

8月に弦楽アンサンブルのライブでアップテンポでもう少しキーをあげたオンリーユーを歌う予定です。これから顔合わせにいってきます。

2007年06月26日

低音の限界 導入編

今日は低音の限界、導入編と言うことで僕の低い声をひとつお聞き下さい。普通は音階ってドレミファソラシドって行くけど、逆行するのがベースボーカルです。高い方は頑張ればもう少し出ますが、低い方は曲中で使おうと思ったらこの辺が限界です。
ゆっくりしたテンポで全音符だったらレのフラットまで何とか音程があるかなというレベルですが、その下のド(88鍵のピアノの下からラシドのド)になるとかすりもしない感じですね。

ロシアンコーラスではその少し上のソ位まで使います。楽譜を見たらヒェーという感じがします。その上こういうコンサートはマイクを使いませんから強く響かせなくてはなりません。そういう意味で僕の実用上の最低音は低いソという事になります。


低音マニア以外の方、ごめんなさい(^_^;)
ああ自分が好きなんだなぁ(爆)と思われるかも知れませんが普段はこんなじゃありません。人様の音源を使うのも色々面倒ですし…。ご理解下さい。

低音好きの方はどうぞ続きをお楽しみに(^o^)

2007年06月18日

山賊の歌

先日の鹿児島は泣きたくなる程、蒸したけど、東京は梅雨入りしたわりにはカラッとしてる。
ウチでテレビを見てたら、僕がちょっと高い声で歌ってるCMが3本流れてた。高い声で(ってフツーの人の音域だが…)メロディーを歌ったあと、厚みを出すためにオクターブ下をうっすらと多重録音したものもあった。低音の出るテレビで聞いたら分かります。

今日は夜、お仕事なんで、出掛ける前にウォームアップを兼ねて、雨にちなんだ曲を低めに録音してみた。子供の頃キャンプファイヤーで歌った「山賊の歌」で、これならアップしても著作権とかでお叱りを受けることもないかなぁ。小4で声変わりしてたから、多分これくらいの低さで歌ってたんだろうなぁ。くわばらくわばらぢゃ。

恐いし恥ずかしいってのもあって、期間限定でアップします。これはドゥーワップではありません。低音マニアの方限定でお願い致します(笑)。ではごいっしょにどうぞ♪♪

2007年06月15日

声でご挨拶

ブログを始めるにあたって色々な会社のサービスを検討したけど、音声や動画をアップ出来るっていうことがキメ手になって、このシーサーブログのお世話になる事にしました。
色々と構想はあるけど1度もアップしてなかったから、意を決して「ご挨拶」ってのを自宅で録音してみたので聞いてやって下さいませ。
好き嫌いの分かれる声だと思いますが、無理に作った声ではなく普段の話し声で録音しました(リバーブが多すぎかも)。もっと低くて恐い声も可能ですよ(涙)